2024年の郵便料金の値上げはいつから?変更点や早見表を確認
2024年の郵便料金の値上げがいつからスタートするか気になっている方もいるでしょう。この記事では郵便料値上げのタイミングおよび値上げの背景、新料金早見表、郵便と電子メールの使い分けを詳しく解説します。値上げによる経費の増加に不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
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目次[非表示]
- 1.郵便料金の値上げは2024年10月1日から
- 2.郵便料金値上げの背景
- 2.1.デジタル化による需要の減少
- 2.2.人件費や輸送費といったコストの増加
- 3.郵便料金はどうかわる?早見表を確認しよう
- 4.料金値上げでどちらを選ぶ?郵便DMと電子メールによるDMのメリット・デメリット
- 4.1.郵便DMのメリット
- 4.2.郵便DMのデメリット
- 4.3.電子メールによるDMのメリット
- 4.4.電子メールによるDMのデメリット
- 5.郵便DMと電子メールによるDMを使い分けるには
- 5.1.郵便DMが適しているケース
- 5.2.電子メールによるDMが適しているケース
- 6.郵便DMの5つの種類と概要
- 7.郵便料金の値上げに合わせて郵便DMと電子メールによるDMを効果的に使い分けよう
郵便料金の値上げは2024年10月1日から
2024年の郵便料金の値上げは、10月1日にスタートしました。今回の値上げは、封書は30年、はがきは7年ぶりの改定となっています。
郵便事業は、全国2万4,000の郵便局ネットワークでサービスを展開しています。できるだけ安い料金で公平なサービスを漏れなく提供することで、国民生活の向上や社会経済の発展に貢献してきました。今後も同水準のサービスを継続するために、今回の値上げが実施されています。
なお、郵便法第3条によると「郵便に関する料金は、郵便事業の能率的な経営の下における適正な原価を償い、かつ適正な利潤を含むものでなければならない」とされています。2001年度をピークに郵便物数が年々減少する中、郵便事業の中で収支のバランスを図るために、今回の郵便料金の値上げに踏み切ったようです。
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郵便料金値上げの背景
2024年の郵便料金値上げの背景には、2つの大きな要因があるとされます。ここでは、それぞれの要因を詳しく解説します。
デジタル化による需要の減少
要因の1つめは、デジタル化による需要の減少です。郵便物の需要が減っている主な理由としては、以下が挙げられます。
- インターネットやSNSの普及
- 各種請求書などのWeb化の進展
- 各企業の通信費や販促費削減の動き
- 個人間通信の減少
これらの理由から、2001年には250億通を超えていた郵便物数が、2023年には137億通まで減少しました。総務省が行った試算によると、2028年には115億通まで減ると予想されています。また、郵便物数の減少により2022年の郵便収支は211億円の赤字となっており、仮に郵便料金の値上げをしない場合、2028年には3,439億円の赤字が見込まれるそうです。
郵便局ではこれまでも手紙文化の振興や新サービスの提供、DM振興など郵便の利用拡大を目指す施策を実施してきました。しかし郵便物数の減少を止めるのは難しく、全国で一定水準以上の郵便サービスを提供し続けるためにも、2024年の値上げが決まりました。
人件費や輸送費といったコストの増加
要因の2つめは、物価高や燃料費の高騰といったコストの増加です。総務省が発表した2022年度営業費用の内訳によると、1万2,767億円の営業費用のうち66.4%を人件費、8.3%を集配運送委託費が占めています。
2008年~2024年における日本郵便の正社員平均賃金は横ばいで、ほとんど上がっていません。また2024年の郵便・物流事業従業員数(正社員)は、2001年から約30%減少しています。それでもコストが増加しているのは、物価や燃料費が高騰したことによる営業費、および集配運送委託費の増加が影響していると考えられます。
物価や燃料費が今後大きく下がることは考えにくく、サービスの維持のためには郵便料金の値上げが不可欠と判断されました。
参考:総務省「 25グラム以下の定形郵便物等の上限料金の改定について」
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郵便料金はどうかわる?早見表を確認しよう
ここでは、郵便料金値上げによる価格の変更点を紹介します。
種類 |
重量 |
郵便料金 |
|
2024年9月30日まで |
2024年10月1日以降 |
||
定型郵便 |
25グラム以内 |
84円 |
110円 |
50グラム以内 |
94円 |
||
通常はがき |
― |
63円 |
85円 |
定形外郵便物 規格内(※) |
50グラム以内 |
120円 |
140円 |
100グラム以内 |
140円 |
180円 |
|
150グラム以内 |
210円 |
270円 |
|
250グラム以内 |
250円 |
320円 |
|
500グラム以内 |
390円 |
510円 |
|
1キロ以内 |
580円 |
750円 |
|
速達 |
250g以内 |
260円 |
300円 |
1キロ以内 |
350円 |
400円 |
|
4キロ以内 |
600円 |
690円 |
|
特定記録郵便 |
― |
160円 |
210円 |
一般書留および現金書留 |
― |
480円 |
|
簡易書留 |
― |
350円 |
|
レターパックプラス |
― |
520円 |
600円 |
レターパックライト |
― |
370円 |
430円 |
スマートレター |
― |
180円 |
210円 |
※長辺34cm以内、短辺25cm以内、厚さ3cm以内および重量1kg以内のもの
郵便の種類によって料金の上げ幅が異なり、書留のように価格が据え置きのものもあります。万が一料金が不足していると差出人に返送されるか、受取人が不足分を支払わなければなりません。10月1日以降に郵便を利用する際は、新料金をしっかりと確認したうえで発送することが重要です。
なお、新料金に対応した切手やはがき、レターパックは9月2日から販売を開始しています。また、ゆうパックおよびゆうパケット、ゆうメールは料金の変更はありません。
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料金値上げでどちらを選ぶ?郵便DMと電子メールによるDMのメリット・デメリット
郵便料金の値上げに伴い、DMの発送方法を再検討する方もいるでしょう。ここでは、郵便DMと電子メールによるDMのメリット、およびデメリットをそれぞれ解説します。
郵便DMのメリット
郵便DMの主なメリットは、以下のとおりです。
- 電子メールと比較して開封率が高い
- デザイン性を高められる
- 情報量を増やせる
- 老若男女に送れる
郵便DMのメリットには、ITリテラシーが低い方など電子メールでは届けられない層にDMを行き渡せられることが挙げられます。また、デザイン性の高さを活かした高い開封率も、郵便DMの魅力の1つといえるでしょう。
郵便DMを効率的に配送するには、NEXLINK オンデマンド印刷発送サービス Doculinkタイプが便利です。1枚1枚異なる内容を印刷できるバリアブル印刷にも対応しているため、顧客に合わせた効果的なDM施策を実現できるでしょう。
関連記事:ダイレクトメール(DM)とは?【企業向け】送り方や種類・特徴を解説
郵便DMのデメリット
郵便DMの主なデメリットは、以下の2つです。
- 郵送コストがかかる
- 手間がかかる
郵便DMは、郵送コストがかかります。郵便料金の値上げによりコストが上がる可能性もあるため、コスト管理はしっかりとしたいところです。
また、郵便DMを発送するには紙面の作成から印刷、発送といった手間がかかります。郵便DMを実施するには、本業に影響が出ないよう業務負担を抑えることが重要です。手間を抑えた郵便DMを希望するのであれば、NEXLINK オンデマンド印刷発送サービス Doculinkタイプの利用をご検討ください。
電子メールによるDMのメリット
電子メールによるDMの主なメリットは、以下のとおりです。
- 低コスト
- 配信の手間が少ない
- ユーザーの属性に合わせた配信が可能
電子メールによるDMは、印刷や配送にかかる費用が不要です。そのため、低コストで施策を実施できます。
また電子メールによるDMは、年齢や性別、居住地域、過去の利用履歴やリピート率などユーザーの属性に合わせた配信がしやすい点も魅力です。属性に合わせた電子メールは、開封率やクリック率が上がる可能性があります。
電子メールによるDMのデメリット
電子メールによるDMの主なデメリットは、以下の3つです。
- 郵便DMと比較し開封率が低い
- 迷惑メールに振り分けられる可能性がある
- 大量配信には専用のツールが必要
電子メールによるDMは一般的に、郵便DMと比較して開封率が低いとされます。よりユーザーに届くDMを希望するときは、郵便DMが選択肢となるでしょう。
前項で解説した通り、電子メールによるDMは一般的に低コストですが、大量配信するにはメール配信システムといった専用のツールが必要です。専用ツールの導入には、コストがかかることも押さえておきましょう。
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郵便DMと電子メールによるDMを使い分けるには
郵便DMと電子メールによるDMには、それぞれ魅力と注意点があります。ここでは、郵便DMと電子メールによるDMを使い分ける方法を詳しく見ていきましょう。
郵便DMが適しているケース
郵便DMが適しているケースには、以下が挙げられます。
- 開封率を上げたいとき
- レスポンス率を計測したいとき
- 幅広い年代に送付したいとき
先述のとおり、郵便DMの大きな魅力の1つは開封率の高さです。一般社団法人 日本ダイレクトメール協会が発表する「DMメディア実態調査2023」調査報告書要約版によると、世帯で受け取った郵便DMの開封率について、以下の結果が出ています。
- 世帯宛のDM(自分宛を含む):64.8%
- 自分宛のDM:75.1%
- 宛名なしのDM:26.1%
自分宛の郵便DMの開封率は75%を超えており、高い水準であることがわかるでしょう。本人宛DMを受け取った方のうち約20%は何らかの行動をしたとの回答もあり、効果が高い施策といえます。また、DMにクーポンや割引券を付ければ、利用数を確認することでレスポンス率の計測も可能です。
参考:一般社団法人 日本ダイレクトメール協会 「「DMメディア実態調査2023」 調査報告書要約版」
郵便DMは、幅広い年代に送付したいときにも適しています。病院専門職や大企業の役員クラスなど、電子メールによるDMの開封率が低いと思われる方にもリーチできる点も、郵便DMの魅力といえるでしょう。
自社のサービスが比較的上の年代をターゲットにしている場合、郵便DMの導入により大きな成果につながるケースもあります。
具体的な事例を知りたい方は、以下も併せてご覧ください。
A4ハガキが生んだ思わぬ効果! 作業効率を高めた郵送DM
関連記事:DMの開封率はどのくらい?目安のデータと開封率を上げるポイント
電子メールによるDMが適しているケース
電子メールによるDMが適しているケースには、以下が考えられます。
- コストを抑えて配布したいとき
- ECサイトを運営しているとき
電子メールによるDMでは、ホームページやWebサイトのURLを貼付できます。DMを受け取った方をワンクリックでサイトに呼び込めるため、Web施策に力を入れている企業は大きな効果を感じられるかもしれません。ECサイトを運営している場合もワンクリックでサイトに誘導できるため、売上アップが期待できるでしょう。
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郵便DMの5つの種類と概要
最後に、郵便DMの種類と概要を解説します。それぞれの特徴を押さえ、自社に合ったものを選んでください。
1.郵便はがき
郵便はがきは、郵便DMの中でも利用されることが多い種類の1つです。郵便はがきによるDMの特徴は、以下の通りです。
- 印刷するだけで郵送できる
- コストは低め
- 印刷スペースが限られる
- 一目で内容がわかる
郵便はがきは郵便局のみでなく、コンビニや100円ショップなどでも購入できます。購入して、必要事項を印刷すれば、すぐに発送できるため利用しやすいでしょう。封書に比べると切手代も安く、コストを抑えた発送が可能です。
郵便はがきは印刷スペースが限られますが、受け取り手に一目で内容を伝えられる点も魅力の1つです。郵便はがきによるDMについて、さらに詳しく知りたい方は以下もご覧ください。
関連記事:DMをはがきで作成するメリットとは?訴求力を高めるポイントと注意点
2.ポストカード
ポストカードによる郵便DMの特徴は、以下のとおりです。
- 自分で切手を貼って投函するはがき
- 大きさデザインを比較的自由に決められる
- 大きさによっては切手代が嵩む
ポストカードとはがきの大きな違いは、大きさやデザインを比較的自由に決められる点です。より紙面が大きなものを選べば、多くの情報を載せられるでしょう。ただし、サイズが大きくなると切手代が嵩む点には注意が必要です。
ポストカードによる郵便DMについてさらに詳しく知りたい方は、以下もご覧ください。
関連記事:ポストカードでDM(ダイレクトメール)送るなら】安くておすすめの印刷業者、デザインや作成方法などを紹介
3.圧着はがき
圧着はがきとは、はがきの印刷面に専用の糊を塗布し、熱や圧力で接着させたものです。紙面を増やせるため、一般的なはがきより多くの情報を載せられます。圧着はがきによるDMの特徴は、以下のとおりです。
- 開封する楽しさがある
- 表面の文言次第で開封率を上げられる
- 情報セキュリティに優れる
- 湿気に弱い
- コストが高くなることもある
圧着はがきは、開封する楽しさがあります。クーポンやお得な情報を示唆する文言を表面に印刷することで、開封率が上がるでしょう。
なお、圧着はがきは一般的なはがきよりも作成費がかかる可能性があります。圧着はがきを使用するのであれば、事前に費用を計算しコスト管理をすることが肝心です。圧着はがきによる郵便DMをさらに詳しく知りたい方は、以下もご覧ください。
関連記事:圧着はがきとは?仕組みやメリット・注意点・圧着封筒ついても解説
関連記事:圧着DMとは?ハガキのデザインやメリット、印刷の種類やコツを紹介
4.紙の封筒
より情報量が多いDMを発送したい方は、封筒によるDMも選択肢です。紙の封筒による郵便DMの特徴は、以下のとおりです。
- 多くの情報を届けられる
- クーポンや商品サンプルも送れる
- 封入など発送までの手間がかかる
- いかに開封率を上げられるかがポイント
封筒のDMであれば、クーポンや自社商品のサンプルを同封できるため、受け取った方にメリットを付与することが可能です。ただし、紙の封筒は中身が見えないため、いかに開封率を上げるかがポイントとなります。
紙の封筒によるDMは封入作業などの手間がかかるため、発送まで時間がかかるケースがあります。発送のスケジュールが決まっているときは、前もって準備を進めると安心です。封筒によるDMについてさらに詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。
関連記事:DMを封筒で送るメリットとは?封筒の種類と開封率を上げるコツを解説
5.OPP封筒
OPP封筒とは、ポリプロピレンを素材とする透明または半透明のフィルムを使った封筒です。OPP封筒による郵便DMの特徴は、以下のとおりです。
- 開封しなくても中身が見えるため興味を引きやすい
- 紙封筒よりも軽くコストを抑えられる
- 湿気に強い
- 強度を求めるならCPP封筒を使う
OPP封筒は開封しなくても中身が見えるため、興味を引きやすい特徴があります。また、軽く湿気に強いといった使い勝手の良さも魅力です。中に入れるものによって強度が必要なときは、CPP封筒を利用しましょう。
OPP封筒による郵便DMについてさらに詳しく知りたい方は、以下をご覧ください。
関連記事:OPP封筒でDM(ダイレクトメール)を送るメリット・デメリット、注意点
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郵便料金の値上げに合わせて郵便DMと電子メールによるDMを効果的に使い分けよう
郵便物数の減少やコストの増加を背景として、2024年10月に郵便料金が値上がりしました。日ごろから郵便DMを頻繁に利用している方は、コストにどのような影響があるかを確認しましょう。
DMの開封率を上げたい、幅広い世代にリーチしたいと考えるのであれば、郵便DMが適しています。コストを抑えて配布したい、ECサイトなどWeb施策に力を入れている方は、電子メールによるDMも選択肢となるでしょう。
郵便DMには一般的なはがきのほか、圧着はがきや封筒を使用したもの等いくつかの種類があります。それぞれの特徴を確認し、自社に合ったものを選ぶことが肝心です。
郵便DMの作成や発送にかかる手間を抑えたい場合は、NEXLINK「オンデマンド印刷発送サービス」が便利です。サービスの詳細を知りたい方は、以下から資料をご請求ください。また、NEXLINK「オンデマンド印刷発送サービス」であれば、パソコンの専用ページにアクセスし、3分程度の操作で印刷から発送までワンストップで行えるため、時間や手間がかかりません。ぜひ、ご活用ください。
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