DMにQRコードを付ける効果は?メリットとデメリットを解説

QRコード(Quick Response)は2次元コードの1つで、バーコードと比較し多くのデータを格納できることからDMに掲載する企業が増えています。本記事では、DMにQRコードを入れるメリットおよびデメリット、QRコード付きDMの利用方法を解説します。

DMを活用した顧客管理やマーケティングを検討している方は、ぜひ参考にしてください。



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目次[非表示]

  1. 1.QRコード付きDMの基礎知識
  2. 2.DMにQRコードを入れるメリット
    1. 2.1.比較的簡単に導入できる
    2. 2.2.DMを効果的に見せられる
    3. 2.3.受け取り手により多くの情報を伝えられる
    4. 2.4.SNSのフォロワー獲得が期待できる
    5. 2.5.顧客のアクション率増加を図れる
    6. 2.6.アクセス解析を活用した戦略立案ができる
  3. 3.DMにQRコードを入れるデメリット
    1. 3.1.世代によっては効果が薄い
    2. 3.2.他の企業との差別化が難しい
    3. 3.3.QRコードから呼び込むWebサイトが必要
    4. 3.4.業者に依頼すると費用がかかる
  4. 4.QRコード付きDMを利用する3ステップ
    1. 4.1.1.QRコードを入れたDMを作成し配布する
    2. 4.2.2.受け取り手がコードをスキャンする
    3. 4.3.3.データの収集と分析
  5. 5.QRコード付きDMで最適な顧客アプローチを実現しよう

QRコード付きDMの基礎知識

DM(Direct Mail:ダイレクトメール)とは、宣伝を目的として個人宛てに送られる印刷物です。ダイレクトメールの特徴は、不特定多数ではなく個人に向けて直接宣伝活動ができる点です。そのため、上手に活用できれば商品やサービスの認知、購入につながるとして、注目されています。


関連記事:ダイレクトメール(DM)とは?【企業向け】送り方や種類・特徴を解説


QRコードの特徴は大容量で省スペース、破損や汚れに強い点です。そのため、DMを使ってより多くの情報を顧客に届けたいときに利用されます。

なお、DMの送付を検討しているのであれば、開封率についても知っておきたいところです。

【開封率とは】

  • 送付したすべてのDMのうち、実際に開封されたものの割合
  • DMの効果や成功率を測る数値として活用される
  • 電子メールよりも紙の郵送物のほうが開封率は高い

一般的なDMの開封率は、以下のとおりです。

DMの種類

割合

家庭に届くDM

自分宛てのDM

79.4%

利用・購入経験のある会社からのDM

92.5%

利用・購入経験のない会社からのDM

82.8%

オフィスや店舗に

届くDM

紙封筒(封書)

約20%

透明封筒(封書)

約3%

A4はがき

約85%

せっかくDMを作成し配送しても、開封されなければ意味がありません。開封率を上げるためには、興味を引くデザインでの作成やターゲットの絞り込みといった工夫が必要です。


参考:「DMメディア実態調査2018」(一般社団法人ダイレクトメール協会)

DM開封率についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
関連記事:DMの開封率はどのくらい?目安のデータと開封率を上げるポイント


DMにQRコードを入れるメリット

DMにQRコードを入れるメリットとしては、以下の6つが挙げられます。

  • 比較的簡単に導入できる
  • DMを効果的に見せられる
  • 受け取り手により多くの情報を伝えられる
  • SNSのフォロワー獲得が期待できる
  • 顧客のアクション率増加を図れる
  • アクセス解析を活用した戦略立案ができる

ここでは、それぞれのメリットを詳しく解説します。

比較的簡単に導入できる

QRコード入りのDMは、比較的簡単に導入できます。QRコード付きのDMを作成する主な手順は、以下の3つです。

  1. QRコードに格納したい情報を決める
  2. QRコードを作成する
  3. 作成したQRコードをDMに印刷する

まずは、QRコードに格納したい情報を決めます。たとえば、自社のホームページを見に来て欲しいと考えるのであれば、ホームページのURLを入れましょう。キャンペーンやクーポンの情報を伝えたいときには、そのページのURLをQRコードに載せます。

QRコードに格納する情報が決まったら、QRコードを作成しましょう。QRコードの作成は、Excel、もしくはQRコード作成サイトでできます。

QRコードができたら、DMに印刷します。紙面のレイアウトなどを決定し、開封率が上がるようなデザインを目指してください。

DMを効果的に見せられる

QRコードにさまざまな情報を組み込むことで、DMをより効果的に見せられるようになります。QRコード付きのDMは、文字で多くの情報を載せることよりも、いかにQRコードに誘導できるかが重視されます。QRコードを読み取りたくなるような、インパクトのある紙面づくりを目指してください。

顧客ごとに異なるQRコードを載せたDMを印刷したいときには、バリアブル印刷が便利です。バリアブル印刷とは可変印刷とも呼ばれるもので、1枚1枚異なる内容を印刷できる技術です。バリアブル印刷を活用すれば宛名やシリアルナンバーの印刷もできるため、作成できるDMの幅が広がります。


バリアブル印刷についてさらに詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご確認ください。
関連記事:バリアブル印刷とは?活用事例やメリット・仕組みを解説


宛先によって「QRコードを可変して印字したい」という方はバリアブル印刷から発送までが可能なNEXLINK オンデマンド印刷発送サービス Doculinkタイプをぜひご活用ください。


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受け取り手により多くの情報を伝えられる

先述のとおりQRコードを活用すれば、受け取り手により多くの情報を伝えられます。QRコードに入れられることが多い情報の一例は、以下のとおりです。

  • 企業のホームページのURL
  • キャンペーン特設サイトのURL
  • クーポンサイトのURL
  • 各種SNSのURL
  • オンラインストアのURL
  • アプリストアの自社アプリへの誘導
  • アンケートフォーム

URLを文字ではがきに載せると、まとまったスペースが必要です。またはがきにURLを載せたとしても、自ら端末に打ち込み情報を得る方はそれほど多くないでしょう。QRコードを利用すれば画像の読み込みのみで情報を即座に伝えられるのも、大きなメリットといえます。

QRコード付きDM

SNSのフォロワー獲得が期待できる

QRコードにSNSのURLを入れれば、フォロワー獲得も期待できます。SNSは、さまざまな企業が宣伝ツールとして活用しています。SNSを活用するメリットは、以下のとおりです。

  • 無料で利用できるものもある
  • ユーザーとコミュニケーションが取れる
  • 再投稿による拡散が期待できる

SNSは無料で利用できるものも多く、コストをかけずにキャンペーンや新商品のお知らせができます。また、コメントやダイレクトメール機能を使ってユーザーとコミュニケーションを取れるため、商品開発やマーケティングに役立つ意見を集めることも可能です。そのほか、SNSには再投稿によるシェア機能が備わっているため、不特定多数への拡散も期待できます。

SNSを活用したいと考えていても、一からフォロワーを増やすのは簡単ではありません。会社の経営戦略の1つとしてSNSを積極活用したいと考えているのであれば、QRコードからのフォロワーの獲得は有効な手段といえるでしょう。

顧客のアクション率増加を図れる

QRコードは、顧客のアクション率増加にも効果的です。DMに気になる企業名や商品名が載っていたとしても、自ら検索サイトで検索してもらうのは簡単ではありません。

一方QRコードは、モバイル端末のカメラで撮影するだけで情報を読み取れます。顧客の興味が逸れる前にサイトやアプリに誘導できるため、アクション率の増加が期待できます。

アプリやオンラインサイトへの誘導に加え、クーポンやダウンロードキャンペーンなどを効果的に組み合わせれば、さらなるアクション率の増加も目指せるでしょう。

アクセス解析を活用した戦略立案ができる

QRコードは、顧客に情報を伝えて終わりではありません。QRコードを活用すれば、アクセス解析ができます。アクセス解析をすれば、QRコードにアクセスした場所やユニークユーザー数の把握も可能です。

ユニークユーザー数とは、ある期間内にWebサイトを訪れたユーザーの実人数です。延べ人数ではないため、サイトの集客数を測る目安となります。アクセス解析を活用すれば、効果的なマーケティング戦略を立てられるでしょう。

DMにQRコードを入れるデメリット

ここまで解説してきた通り、QRコードにはさまざまなメリットがあります。一方デメリットとしては、以下の4つがあげられます。

  • 年齢によっては効果が薄い
  • 他の企業との差別化が難しい
  • QRコードから呼び込むWebサイトが必要
  • 業者に依頼すると費用がかかる

ここでは、4つのデメリットを詳しく見ていきましょう。

世代によっては効果が薄い

QRコードは、世代によっては効果をあまり感じられないかもしれません。たとえば小さな子どもや高齢者など、スマホやタブレットといった端末を頻繁に使用しない世代は、QRコードの効果がそれほど期待できない可能性があります。

先述のとおりQRコードは比較的簡単にDMに入れられます。ただし、手間や費用がまったくかからないわけではありません。自社の商品やサービスがどのような世代をターゲットとしているかを考慮し、QRコードの利用の有無を検討しましょう。

他の企業との差別化が難しい

QRコードの普及により、DMにQRコードを入れる企業が増えています。そのため、QRコードをDMに入れただけでは、他社のDMとの差別化が難しいのも現状です。顧客の関心を引きQRコードの読み取りにつなげられるDMを作るには、文面やデザイン、レイアウトにもこだわる必要があるでしょう。

DMの文面やデザインは、自社で決める方法と業者に依頼する方法があります。より顧客の目に留まるDM作りを目指すのであれば、DM製作のプロである業者に相談するのも1つの方法です。


訴求力が高いDMの作り方について知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
関連記事:DMの作成方法とは?ターゲットの心をつかみ訴求力を高めるコツ


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QRコードから呼び込むWebサイトが必要

QRコードを活用するには、QRコードから呼び込むWebサイトが必要です。QRコードのメリットとして比較的簡単に導入できると記載しましたが、それは自社のホームページをすでに持っている場合や、Web担当者が在籍している場合です。Webサイトがない、Web担当者がいないといった企業は、導入までにひと手間かかることは覚えておきましょう。

Webサイトは個人でも作れますが、企業の公式サイトとして運営していくのであれば、スマホとPCの両方に対応していることや誰もが見やすいデザインであることなどが求められます。QRコードを活用したDM送付を検討しているのであれば、併せてWebサイトの整備を進めるタイミングかもしれません。

なお、Webサイトの整備がされていないときは、SNSに誘導するのも1つの方法です。SNSはWebサイトとは異なり、すぐにアカウントを作成できますが、小まめな更新やフォロワーの獲得が求められます。WebサイトとSNSの特徴を確認し、自社に合ったほうで施策をスタートしましょう。

業者に依頼すると費用がかかる

ここまで解説してきた通りQRコードやDM作成、Webサイトの作成運営、アクセス解析などは、業者に依頼できます。業者に依頼すればDMや呼び込みサイトの品質が上がりより良い効果が期待できる一方、費用がかかることは押さえておきたいポイントです。

業者に依頼するときは、まずは依頼内容をしっかりと相談し見積もりを確認することが重要です。予算に合わせて、必要なものを選んで依頼してください。

QRコード付きDMを利用する3ステップ

最後に、QRコード付きDMを効果的に運用する3つのステップを解説します。Webサイトを保有している企業であればQRコードの導入は比較的簡単にできるものの、マーケティングや集客にどの程度つなげられるかは、運用次第で変わります。

あらかじめ運用の流れやポイントを確認し、効果的なDM送付を目指しましょう。

1.QRコードを入れたDMを作成し配布する

まずは、QRコードを入れたDMの作成と配布です。手順の詳細は、以下のとおりです。

  1. ターゲットとQRコードに入れる情報を決めQRコードを作成
  2. DMのデザインやレイアウトを決める
  3. DMを送付する顧客をリストアップ
  4. 宛名を印刷し送付

QRを入れた効果的なDMを目指すのであれば、施策のターゲットやQRコードを使いどこに呼び込むかをよく検討しましょう。DMを受け取った方がせっかくQRコードを読み込んでくれても、呼び込み先に魅力がなければオンラインショップでの購入やフォロワー数の増加につながらない可能性もあります。QRコードに入れる情報が決まったら、QRコードを作成しましょう。

QRコードを作成したら、DMのデザインやレイアウトを決めます。他社との差別化がされており、わかりやすく目を引くデザインを目指しましょう。

DM作成と併せて進めたいのが、送付先顧客のリストアップです。施策に合った送付先を漏れなく抽出してください。DMが完成し顧客をリストアップしたら、宛名を印刷し送付します。

DMの作成から発送までは作業工程が多いため、負担を感じる方もいるでしょう。少しでも業務の負担を軽減し効率的にDMを発送したいのであれば、NEXLINK オンデマンド印刷発送サービス Doculinkタイプがおすすめです。NEXLINK オンデマンド印刷発送サービス Doculinkタイプであれば、顧客リストを活用して宛先ごとに内容の異なるDMを簡単に早く発送することが可能です。


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2.受け取り手がコードをスキャンする

DMが届いたら、受け取り手によるQRコードのスキャンを待ちましょう。スキャンされるとデータ収集用のサーバに接続した後、QRコードに入れたURLが顧客に転送されます。

3.データの収集と分析

一定期間が経過したら、QRコードへのアクセスデータの収集と分析をします。データ収集でわかる内容は、以下のとおりです。

  • スキャン時間
  • 場所 
  • デバイスの種類
  • アクセス数

これらのデータを分析することで、QRコードを読み込んだ顧客の属性や行動の分析ができます。分析したデータを次回以降のDMに活かすことで、さらに有効な施策を打てるでしょう。

QRコード付きDMで最適な顧客アプローチを実現しよう

QRコード付きDMとは、2次元コードの1つであるQRコードを入れたDMです。QRコードを利用すれば小さなスペースに大容量の情報を格納できるため、多くの情報を組み込んだ効果的なDMを作ることができます。

また、QRコードを入れたDMは、顧客のアクション率の増加が期待できます。QRコードの読み込みの際に集めたデータは、今後のマーケティングへの利用も可能です。

QRコードを付けたDMを送付するには、デザイン作成や印刷、発送などさまざまな作業があります。それらをすべて自社で行うと、業務の負担が増加します。負担を抑え効果的なDM施策を実施するには、印刷や発送を専門に行う業者への依頼もぜひ検討してください。


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