バリアブル印刷とは?活用事例やメリット・仕組みを解説
バリアブル印刷は個々のニーズに対応し、1枚1枚異なる内容を印刷できる技術です。宛名印刷をはじめ、QRコード・バーコードなど、さまざまな活用方法があります。
本記事ではバリアブル印刷の概要や活用例、仕組みなどを解説し、手軽にバリアブル印刷を手配できるSaaSサービスを紹介します。
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目次[非表示]
- 1.バリアブル印刷とは
- 2.バリアブル印刷が注目されている背景
- 3.バリアブル印刷の活用例
- 3.1.宛名印刷
- 3.2.名刺印刷・社員証
- 3.3.QRコードやバーコード
- 3.4.ナンバリングやシリアルコード
- 3.5.POP
- 4.バリアブル印刷のメリット
- 4.1.大量の宛名を簡単に印刷できる
- 4.2.ニーズに合うDMを作れる
- 4.3.印刷物の付加価値が高まる
- 5.バリアブル印刷の問題点
- 6.バリアブル印刷の仕組み
- 6.1.基本データを用意する
- 6.2.可変情報をまとめたデータベースを用意する
- 7.バリアブル印刷で発送を手配できるNEXLINK オンデマンド印刷発送サービス Doculinkタイプ
- 8.バリアブル印刷でDM施策を成功させよう
バリアブル印刷とは
バリアブル印刷とは、1枚1枚異なる内容を印刷できる技術で、「可変印刷」とも呼ばれます。バリアブル印刷のバリアブルは英語の「Variable」で、「変えられる」という意味があります。英語の意味のとおり、データに基づき内容を変えられる印刷ということです。
例えば、多数の人にダイレクトメールを送る場合、宛名印刷で1枚1枚異なる住所・氏名を印刷する必要があり、これをバリアブル印刷といいます。
バリアブル印刷では宛名だけでなくQRコードやカラーの画像など、さまざまな印刷が可能です。
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バリアブル印刷が注目されている背景
バリアブル印刷が注目されている背景には、顧客ニーズの多様化があります。これまでのように同じものを大量に作って送るだけでは、顧客の興味・関心を惹くことが難しくなっているのが実情です。そのため、個々のニーズに合うように、コンテンツに多様性を持たせる技術としてバリアブル印刷が注目されるようになりました。
また、デジタル印刷機が高性能化したことも、バリアブル印刷が注目されるようになった理由のひとつです。オフセット印刷に匹敵する高品質、かつ高速なデジタル印刷機が登場したことで、小ロット・多種類の印刷物や、一人ひとりに向けた異なる内容の印刷物を制作できるようになり、活用されるようになりました。
バリアブル印刷の活用例
バリアブル印刷は宛名印刷をはじめ、さまざまな印刷物に活用できます。代表的な活用例をみてみましょう。
宛名印刷
バリアブル印刷の代表的な活用例は、宛名印刷です。DMや年賀状、オフィス移転の案内、招待状など、顧客リストをもとに一通ずつ異なった宛名を印刷できます。
DM
宛名印刷の中でも、とくにバリアブル印刷が活躍するのがDMです。
封筒やはがきを使ったDMでは、宛名印字でバリアブル印刷が活用されるほか、顧客ごとに異なるクーポンやQRコードを入れられます。QRコードのアクセスにより、DMに興味を持った顧客がわかり、効果測定・検証ができるのもメリットです。
DMの効果を高める方法については、以下の記事で解説しています。あわせてご参照ください。
関連記事:DM(ダイレクトメール)の効果を上げる3つのコツ!効果測定方法も解説
関連記事: ダイレクトメール(DM)とは?【企業向け】送り方や種類・特徴を解説
年賀状
バリアブル印刷は、年賀状の発送でも活用できます。
取引先や顧客宛てに送る年賀状は、Wordの差し込み印刷でも対応は可能です。しかし、数が多ければ多いほど作業に手間がかかるでしょう。住所や名前の長さはそれぞれ異なるため、印刷範囲に収まらずきれいに印刷できないといったケースもあります。
バリアブル印刷であれば、宛先の会社名や役職、氏名のほか、差出人である社員の氏名も個別に印刷できます。そのため、効率的にきれいな仕上がりの年賀状を作成できるのが特徴です。
各種招待状・案内
各種招待状や案内なども、バリアブル印刷が広く活用されています。パーティーやイベントの招待状では、バーコードやQRコードをつけて招待客が実際に来場したかどうかを管理できるのもメリットです。
車検や定期点検の案内など、宛先ごとに価格や時期が変動する案内にもバリアブル印刷が活躍します。また、個別の車両ナンバーや期日を入れられる点も便利です。
名刺印刷・社員証
バリアブル印刷は、名刺印刷にも活用できます。事務員など大量の名刺が必要ないケースでは、通常のオンデマンド印刷で各社員のデータを入稿するよりも、社員データの一覧によるバリアブル印刷の方がコストを抑えられます。
文字データだけでなく、画像データとして顔写真の印刷も可能です。印字する場所や大きさも変えられるため、名刺と同じ情報を社員証といった異なる印刷媒体にレイアウトを変えて印刷することもできます。
QRコードやバーコード
チケットやクーポン券など、1枚ごとに異なるQRコード・バーコードを印刷することもできます。QRコードは、システムの読み取りやキャンペーン告知、Webサイトへの誘導などで使われることが一般的です。
固有のQRコードを印刷してスマホで読み取る仕組みにしたり、招待状に異なるバーコードを印字して受付でバーコードを読み取ったりする方法もあります。
バーコードは顧客情報の管理に活用できるほか、クーポンや商品券などに印刷して使用済みかどうか判別する仕組みにも利用することが可能です。
関連記事:DMにQRコードを付ける効果は?メリットとデメリットを解説
ナンバリングやシリアルコード
ナンバリング・シリアルコードの印刷もできます。チケットの座席番号といった、まったく同じものが2通以上あってはならないものの印刷に役立ちます。
ナンバリングにより、販売数の確認ができるのもメリットです。また、ルールを決めてナンバリングすることで、回収したチケットの番号によりいつどこで配布されたものかがわかる仕組みにすることもできます。
POP
バリアブル印刷は、店舗の売り場に貼り出すPOPの印刷にも役立ちます。スーパーマーケットや小売店、ホームセンターなどでは、アピールする商品名や価格が日ごと・週ごとに変わり、POPの作成や貼り替えが必要です。
バリアブル印刷でデータを作れば、多種多様なPOPを簡単に作成でき、効果的に商品をアピールできるでしょう。例えば、同じデザインのフォーマットで、価格や商品名、告知内容だけを変更したPOPを作成したり、異なる割引率のバリエーションをいくつも作成したりすることも可能です。
バリアブル印刷のメリット
バリアブル印刷を活用することで、以下のようなメリットがあります。
- 大量の宛名を簡単に印刷できる
- ニーズに合うDMを作れる
- 印刷物の付加価値が高まる
詳しくみていきましょう。
大量の宛名を簡単に印刷できる
バリアブル印刷は、顧客リストがあれば大量の宛名印刷が簡単にできる点がメリットです。
大量の顧客データの宛名を1つひとつ作成するのは大変な作業ですが、バリアブル印刷にすればいつでも簡単に印刷できます。
はじめに顧客のデータベースを作成するだけで、データが変わらなければ今後も活用できるため、業務の効率化を図れます。
関連記事:帳票作成を効率化するには?作成ツールのメリットや便利なサービスを紹介
ニーズに合うDMを作れる
バリアブル印刷は異なるデータを1枚ずつ変えて印刷できるため、顧客ごとのニーズに応じてDMを作れるのがメリットです。メッセージや画像、バーコードなど、変えたい要素が複数ある場合にも、簡単に個別化して印刷できます。
ターゲットに合わせてDMの内容や特典内容を変えるなど、さまざまな工夫ができることがメリットです。ニーズに合ったDMの作成により、施策の効果も高まるでしょう。
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印刷物の付加価値が高まる
バリアブル印刷は顧客に合わせた印刷物を作成できるため、付加価値が高まる点もメリットです。
例えば、DMで顧客ごとに割引金額の異なるクーポンをつけたり、抽選券をつけたりすることで、これまでは捨てられていたDMが、顧客にとって価値のあるものに変わります。付加価値が上がることでDMの効果も高まり、目的を達成しやすくなるでしょう。
バリアブル印刷の問題点
バリアブル印刷には、デメリットな側面もあります。宛名印刷では長さの違いに対応できますが、長すぎると印刷範囲に収まらない場合もあり、追加で修正費用がかかるケースもあるでしょう。
可変部分の大きさや範囲を指定する際、文字数や文字の大きさによっては指定範囲をはみ出してしまうこともあり、レイアウトが崩れる点も問題です。
また、使用できるフォントには決まりがあり、思うように印刷できない場合もあります。使えるフォントについて、事前に確認しておきましょう。
バリアブル印刷の仕組み
バリアブル印刷では、版を使ってインクを転写する「オフセット印刷機」ではなく、デジタルデータを直接印刷物に変換する「デジタル印刷機」を使います。 まず、印刷物のベースデザインや可変部分のデータを作成し、印刷機に転送するという流れです。
ここでは、バリアブル印刷の仕組みについて、はがきのDMを例に解説します。
基本データを用意する
バリアブル印刷の制作では、ベースデザインとなる基本データに加え、宛先によって異なる可変部分のデータベースが必要です。
まず、ベースデザインにしたい基本データについて全体のデザインを制作し、通常の印刷の工程を経て仕上げ、裁断しておきます。はがきのDMを作成する場合、基本データとなるのは、DMに共通する文字や絵柄を組み合わせたデザインの部分です。
可変情報をまとめたデータベースを用意する
可変部分には、可変情報をまとめたExcelやCSVなどリスト形式のデータベースを用意しましょう。デザインと可変部分のデータを組み合わせ、印刷データを生成します。
印刷データを生成したら、印刷機に転送して印刷の準備をします。印刷を開始し、連続的に紙を送りながらデータに基づいて可変部分を印刷したら、DMの完成です。
バリアブル印刷で発送を手配できるNEXLINK オンデマンド印刷発送サービス Doculinkタイプ
バリアブル印刷でDMや取引先への発送を簡単に行いたいという方には、NEXLINK オンデマンド印刷発送サービス Doculinkタイプがおすすめです。
ここでは、NEXLINK オンデマンド印刷発送サービス Doculinkタイプの内容を詳しく紹介します。
NEXLINK オンデマンド印刷発送サービス Doculinkタイプでできること
NEXLINK オンデマンド印刷発送サービス Doculinkタイプは、顧客リストを活用して宛先ごとに内容の異なる印刷物を早く簡単に発送できるサービスです。
自社でExcelのテンプレートを作成し、宛先リストをCSV形式で用意すればバリアブル印刷を実施できます。
従量課金制のため初期費用や月額固定料金がかからず、コストを抑えられるのもメリットです。
NEXLINK オンデマンド印刷発送サービス Doculinkタイプの活用シーン例は、以下のとおりです。
- 請求書
- 納品書
- 督促状
- 払込取扱票
- 分譲マンション集会資料
- 不動産DM
- ローン通知
- 車検案内
このほか、宛先ごとに異なる内容の通知を送付したいときに活用できます。
とくに不動産のマーケティング施策では、顧客ごとにカスタマイズしたDMを提供することが効果的です。顧客の売買履歴や興味のある分野のデータを取得し、それに合わせた不動産の売買についてのDMを送ることで、効果的なマーケティングを実現できるでしょう。
関連記事:不動産DMを成功させるポイントは?購入・売却別の例文も紹介
サービスを利用したお客様の声
ここからは、NEXLINK オンデマンド印刷発送サービス Doculinkタイプを利用したお客様の声をいくつか紹介します。
(不動産仲介業)
「宛先ごとに内容が異なる郵送物を送っていますが、以前は毎月丸2日かかっていました。 NEXLINK オンデマンド印刷発送サービス Doculinkタイプの導入後は、Webから5分で送れるようになり、DMの内容検討にかけられる時間が増えました。 」
不動産売却提案の挨拶状をご利用された事例です。 不動産DMではお客様の状況や興味・関心に応じたDMの発送が効果的ですが、準備には時間がかかります。NEXLINK オンデマンド印刷発送サービス Doculinkタイプの利用により、発送にかける時間を大幅に短縮できました。
(広告代理店)
「QRコードやID・PASS等、宛先ごとに異なる内容を記載した選挙ハガキの案件で活用しています。従来、宛先によって異なる内容の送付は単価が高く難しかったのですが、通常のDMと変わらない単価で送れています! 」
NEXLINK オンデマンド印刷発送サービス Doculinkタイプであれば、初期費用・月額固定費をかけず、最低利用料金3,000円からバリアブル印刷の利用が可能です。
(営業代行会社)
「セミナー案内のDMに、宛先ごとにユニークなQRコードを差し込みでき、かつ170円程度で簡単に送ることができました。 」
個別にQRコードを印刷できるのも、バリアブル印刷のメリットです。
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バリアブル印刷でDM施策を成功させよう
バリアブル印刷はニーズに合わせて1枚1枚異なる内容を印刷でき、DMのマーケティング効果を高めます。宛名印刷が簡単かつきれいにできるほか、QRコードやバーコード、ナンバリングなどの印刷も可能です。
大量の宛名が簡単にでき、ターゲットに合わせて個別に訴求効果の高い内容にできるため、効果的なDM施策が期待できます。
ターゲットに合わせて効果的なDMを送りたい方は、バリアブル印刷を活用してみましょう。
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