DM(ダイレクトメール)の挨拶文では何を書けばいい?例文と顧客の心を掴むポイント

DM(ダイレクトメール)の挨拶文は顧客が最初に目にする確率の高い部分であり、心を掴む大切なポイントです。DMを最後まで読んでもらうには、挨拶文の内容が重要な役割を果たします。礼儀やマナーを押さえながら、効果的な文章を作りましょう。

今回はDMの挨拶文についての基礎知識や顧客・シチュエーション別の文例・例文を紹介するとともに、効果的な挨拶文を書くポイントをお伝えします。



目次[非表示]

  1. 1.DM(ダイレクトメール)の挨拶文の基礎知識
    1. 1.1.DMの挨拶文とは
    2. 1.2.DMの挨拶文の役割
  2. 2.DMの挨拶文の文例・テンプレート
    1. 2.1.顧客別のDMの挨拶文
      1. 2.1.1.新規顧客向けの例文
      2. 2.1.2.既存顧客(リピーター)向けの例文
      3. 2.1.3.休眠顧客向けの例文
      4. 2.1.4.記念日を迎える顧客向けの例文
    2. 2.2.シチュエーション別のDMの挨拶文
      1. 2.2.1.新商品やキャンペーンを知らせる例文
      2. 2.2.2.コロナ禍での営業再開を知らせる例文
  3. 3.DMで効果的な挨拶文を書くポイント
    1. 3.1.売り込み目的の表現は避ける
    2. 3.2.顧客が共感しやすい内容を選ぶ
    3. 3.3.親しみやすい声がけを行う
    4. 3.4.手書きの文字を加える
    5. 3.5.効果的な追伸を入れる
    6. 3.6.見た目や読みやすさを考える
    7. 3.7.季節感のある言葉を盛り込む
  4. 4.時候の挨拶の例文
    1. 4.1.春の例文
    2. 4.2.夏の例文
    3. 4.3.秋の例文
    4. 4.4.冬の例文
  5. 5.DMの挨拶文は送付先に合わせて考えよう


DM(ダイレクトメール)の挨拶文の基礎知識

DM(ダイレクトメール)の挨拶文とは何か、どのような役割をするのかを簡単に見ていきましょう。

DMの挨拶文とは

DM(ダイレクトメール)の挨拶文とは、冒頭で顧客に簡単な挨拶を行う部分であり、季節の挨拶や顧客の状況に応じた内容にすることが一般的です。挨拶文は顧客が最初に目にする確率が高く、挨拶文を書くことで基本的な礼儀やマナーを示すことができます。

また、挨拶文はただ挨拶するだけにとどまらず、重要な役割も果たすものです。


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DMの挨拶文の役割

DMの挨拶文は、単なる挨拶だけが目的ではありません。ビジネスにおける送付状のように形式的なものではなく、送付先の見込み客や顧客の関心を惹いてDMを最後まで読んでもらうという重要な目的があります。

まず初めに挨拶を行うことで丁寧な印象になりやすく、読み手を引き込んで親しみやすさや特別感の演出ができます。挨拶文の書き方により、ターゲットの反応にも影響を与えるでしょう。送付先が顧客の場合、関係性を深めるという役割も果たします。


DMの挨拶文の文例・テンプレート


DMの挨拶文は、顧客別やシチュエーション別に分けられます。それぞれの内容や例文を紹介します。


顧客別のDMの挨拶文

挨拶文はターゲットに合わせ、読み手を主体にした内容にすることが大切です。自分に向けた挨拶文だとわかれば、その先を読みたい気持ちになるでしょう。

ターゲットは大きく分けて新規顧客、既存顧客、休眠顧客に分けられます。また、記念日を迎えた顧客にDMを送る場合もあるでしょう。それぞれの顧客別にDMの挨拶文を紹介します。


新規顧客向けの例文

新規顧客向けの例文をBtoBとBtoCに分けて紹介します。

【BtoB向けの例文】

拝啓 時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。


弊社は〇〇で〇〇しております〇〇株式会社と申します。


突然のご連絡にて誠に恐縮に存じますが、〇〇で貴社のことを知りお手紙を送付させていただきました。


【BtoC向けの例文】

〇〇様は〇〇にお困りではありませんか?


〇〇があると、〇〇という悩みにつながる方も多いかと思います。


しかしそのお悩みは、△△を使うことで解消するかもしれません。


その理由は〜(商材の魅力を訴求)


BtoC向けでは堅苦しい定型文ではなく、顧客の課題や悩みにフォーカスした内容にすると親しみやすい挨拶文になります。


既存顧客(リピーター)向けの例文

既存顧客へのDMのポイントは、特別感や親しみを感じる内容にすることです。

いつも〇〇をご利用いただき、ありがとうございます。


今回は、〇〇様のお役に立てるセミナーのご案内をさせていただきたく、ご連絡いたしました。


新春キャンペーン!いつもご愛顧いただいている〇〇様に特別なプランをご用意しました。ぜひこの機会に足をお運びください。


休眠顧客向けの例文

休眠顧客とは、過去に利用はあるものの、現在進行形もしくは直近の取引がない顧客です。休眠は単に利用の必要がなかっただけの場合もありますが、自社の商品・サービスに不満があり、やめてしまった可能性もあります。そのため、以下の点を押さえた挨拶文にするとよいでしょう。

・これまで利用があったことを伝え、自社を思い出してもらう

・お得な情報などDMを送る理由を説明する

・読み手を大切に考えていることを伝える

・ご縁をもらえることをいつでも歓迎している気持ちを伝える

例文は以下の通りです。

これまで商品をご購入くださった特別な〇〇様へ


過日は私どもの商品をご利用くださいまして、ありがとうございました。


お変わりなくお過ごしでしょうか。


本日、お手紙を差し上げたのには理由がございます。


この度、以前ご利用いただいていた「〇〇」がリニューアルし、これまで以上にパワーアップしました。


これまでご利用いただいた〇〇様にだけ特別価格でご案内をお送りいたします。


記念日を迎える顧客向けの例文

誕生日など記念日を迎える顧客に向けたDMには特別感があり、シンプルなお祝いのメッセージを伝えるだけでも好印象を与えます。誕生月限定の特典やプレゼントを送ればさらに喜ばれ、強く印象に残るでしょう。

例文は以下の通りです。

〇〇様、お誕生日おめでとうございます!


〇〇様にとって素敵な1年になりますように、お祈りいたします。


日頃の感謝の気持ちを込めてプレゼントをご用意いたしましたので、次回来店時にこちらのクーポンをご持参ください。


シチュエーション別のDMの挨拶文

新商品の発売やキャンペーンなど、企業側の事情でDMを発送する場合もあります。ここでは、シチュエーション別の例文や、コロナ禍で営業再開を知らせる挨拶文を紹介します。


新商品やキャンペーンを知らせる例文

新商品を知らせるDMのポイントは、旧商品を購入しているかどうかで内容を書き分けることです。キャンペーンのDMは、割引券を同封するなど興味を惹く工夫をするとよいでしょう。

【新商品の例文】

これまで〇〇をご利用いただいたお客様に、新しくなった〇〇のお知らせです。

〇〇はお手入れのしやすさなど、幅広い改良を行いました。


【キャンペーンの例文】

期間限定キャンペーンのお知らせ


いつもお世話になっている〇〇様へ、日頃のご愛顧に感謝して期間限定の特別キャンペーンにご招待いたします。


同封の割引券を期間内にご持参いただければ、キャンペーン商品から〇%割引させていただきます。


コロナ禍での営業再開を知らせる例文

コロナ禍で営業を自粛していた会社や店舗もあるでしょう。営業再開を知らせるDMの例文を紹介します。

営業再開日のお知らせ


平素より大変お世話になっております。


この度は新型コロナウイルスの影響により短縮営業をしており、大変ご迷惑をおかけしております。


感染状況の鎮静化に伴い、通常営業を再開できる見通しが立ちましたのでお知らせいたします。



DMで効果的な挨拶文を書くポイント

DMを最後まで読んでもらい、行動につなげるためには挨拶文の工夫が必要です。効果的な挨拶文を書くポイントを紹介します。


売り込み目的の表現は避ける

挨拶文では、商品やサービスを売り込む表現は避けましょう。人は売り込まれることを嫌うため、DMでも挨拶文で商品やサービスのアピールが前面に出ているとそれ以上読まれなくなる可能性があります。

例えば、いきなり冒頭で「新商品〇〇のご案内のためご連絡を差し上げました」という文言を書くのは控えましょう。宣伝のDMだと思って興味をなくし、それ以上読んでもらえないおそれがあります。


顧客が共感しやすい内容を選ぶ

DMを最後まで読んでもらうためには、顧客が共感しやすい内容にするのがポイントです。挨拶文には、顧客が一目で惹き込まれるようなテーマを採用するとよいでしょう。

一例として、商品に関連する季節や地域の話題、よくある悩みに関する話題などがあげられます。情報の話題性、鮮度の高さなども大切です。顧客が自分に関係のある話題として受け取れるものであれば、自然と興味をもってもらえるでしょう。


親しみやすい声がけを行う

親しみやすい声がけも大切です。特にBtoCのDMでは、場面に応じて堅苦しい言葉遣いになりすぎないよう注意が必要です。

挨拶の定型文をそのまま使ったり、挨拶文が丁重で長すぎたりするとビジネスライクに感じ、親しみを持てません。読み手を警戒させるおそれがあります。

知人へ手紙を送るイメージで、親しみやすい印象になるよう心がけましょう。


手書きの文字を加える

親しみやすさや特別感を与えるために効果的なのが、手書きの文字を加えることです。既存のフォントよりも目立ち、印象に残りやすいでしょう。

なによりも、自分のために手間をかけて書いたことに感銘を受けます。字がうまいかそうでないかはあまり重要ではなく、丁寧に書いたとわかれば気持ちが伝わります。最初の挨拶文を手書きにするだけでも、十分効果的です。


効果的な追伸を入れる

重要なポイントを念押しするため、追伸を入れるのも有効です。手紙の最後に入れる追伸は最も印象に残るとされています。

例えば「期間限定」や「なくなり次第終了」といった文言を入れると、「早く買わなければ」という気持ちを駆り立てるでしょう。

また「しつこい営業や押し売りは一切いたしません」という追伸も、顧客の警戒を解く効果が期待できます。


見た目や読みやすさを考える

当然のことながら、誤字や脱字はNGです。どんなに文章の内容が良くても、間違いのある文章はそれだけでマイナスの印象を与えます。

誤字・脱字は商品・サービスの印象まで悪くしてしまうかもしれません。DMの挨拶文は作成後にダブルチェックをするなど、慎重に作成することが大切です。

また、読みやすさにも注意しましょう。読みやすい文章は漢字3割、ひらがな7割とされています。「有る」「無い」「下さい」など、漢字にする必要のない言葉はできるだけひらがなで表記しましょう。


季節感のある言葉を盛り込む

季節に合わせた言葉を盛り込むのも効果的です。「日差しが暖かく、春らしい陽気になってきました」「クリスマスのイルミネーションが華やかな季節になりました」といった季節の挨拶を入れることにより、リアルタイムな情報として興味を惹くことができます。

また、「本格的に寒い季節になりましたが」「暑さ厳しい折、いかがお過ごしでしょうか」など気遣いを込めた言葉を入れることで、顧客を大切にしているという気持ちが伝わります。季節感のある言葉を取り入れた例文を、次の項目でご紹介します。


時候の挨拶の例文


春の例文

春らしい陽気が続き、桜の花のたよりが聞かれる季節になりました。


新しい生活をスタートする方も多い時期ですが、いかがお過ごしでしょうか。


このような時期におすすめなのが〇〇です。この春から新しく〇〇したい方には最適な商品です。


春の暖かな日差しが心地よく、桜の美しい季節となりました。


先日はご来店いただきまして、誠にありがとうございました。


またお肌のお悩みや気になることがございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。


ただいま当店では〇月〇日まで、再来店のお客様を対象に2割引のサービスを行っております。


お得にご利用いただけますので、ぜひこの機会にご利用ください。


夏の例文

梅雨もそろそろ終わりを迎え、いよいよ夏本番となりました。


夏休みが目前となりましたが、ご予定はもうお決まりですか?


夏旅に欠かせないのが当店の〇〇です。


シーズンを前に、日ごろからご愛顧いだいているお客様だけに特別価格〇%割引でご案内しています。


またとないこの機会に、ぜひお試しください。


毎日暑い日が続いておりますが、いかがお過ごしでしょうか?


髪の大敵・紫外線が気になる季節ですね。


当店では〇月〇日まで、カットでご来店のお客様に傷んだ髪を集中ケアするトリートメントのサービスを行っています。


ぜひこの機会に、紫外線でダメージを受けた髪をケアしてください。


またお会いできるのを楽しみにしています。


秋の例文

木々が鮮やかに色づき始め、待ちに待った行楽シーズンが始まります。


今年のお出かけの予定はお決まりでしょうか。


お出かけの際には、〇〇に便利な〇〇をぜひご利用ください。


暑さも和らぎ、過ごしやすい季節となってきました。


先日は〇〇をご購入いただきまして、誠にありがとうございました。


ご使用になられた感じはいかがでしょうか。


ご感想やお気づきの点がございましたら、ぜひお聞かせいただく存じます。


これからは朝夕冷え込んでまいりますので、くれぐれもご自愛ください。


冬の例文

厳しい寒さが続いておりますが、体調など崩されていませんか?


先日は当店をご利用いただき、ありがとうございました。


 ご購入から約1ヵ月が経過しましたが、実際の使い心地はいかがでしょうか?


商品についてお気づきの点や不具合などがありましたら、ご遠慮なくお申し付けくださいませ。



忙しい師走となり、何かとあわただしくお過ごしのことと存じます。


本年も残すところあとわずかとなりました。


来年も従業員一同、〇〇様にご満足頂けるサービスを心がける所存でございます。


より一層のご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。


DMの挨拶文は送付先に合わせて考えよう

DMの挨拶文は顧客の興味を惹き、最後までDMを読んでもらうために重要な部分です。送付する顧客に合わせて、親しみや特別感を感じさせる挨拶文を作りましょう。

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